健康な人もデイサービスに通えるの?対象者や利用できる条件を解説
ご自身やご家族さまにデイサービスを検討中の方がいるが、利用方法などをよく知らない。また、要介護認定を受けていなくてもデイサービスを利用できるのか?などデイサービスについての疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
今回は、健康な人がデイサービスを利用できる条件や方法ついてご紹介します。
目次
デイサービスとは
デイサービスとは、介護保険を利用できる通所介護のことです。
デイサービスの目的は、以下の通りです。
- 利用者が自宅での自立した生活を維持できるよう支援すること
- 引きこもりがちになる高齢者の孤立感解消
- 家族の介護負担の軽減
厚生労働省調査の「令和3年度 介護給付費等実態統計の概況」によると、デイサービスは在宅で利用する介護保険サービス(介護福祉用具貸与を除く)のなかで、最も多い約41%の人に利用されているサービスです。
デイサービスは高齢者や障害者など、日中の生活支援や社会参加を必要とする方々にとって、重要なサービスのひとつといえます。
デイサービスの対象者
デイサービスの対象となるのは基本的に、65歳以上で要介護認定を受けた方や40〜64歳以下の特定疾病の方で、自宅がデイサービスの送迎範囲内にある方です。
デイサービスの利用方法
要介護認定を受けた人がデイサービスを利用するまでの流れは、以下の通りです。
ケアプランの作成
まずはケアプランの作成からはじめます。最適なケアプランの作成は、専門的な知識が必要になるため、ケアマネジャーへの依頼が一般的です。
どんな生活を送りたいか、どんなことで悩んでいるかなど、ご利用者さまやご家族さまから聞き取りをおこなってプランを立てていきます。
事業所の選定
ケアプランが決まったら、通所介護事業所を選定します。気になっているデイサービスがあれば見学や体験をしてみましょう。
利用する事業所が決まったら、ケアマネジャーからデイサービスに利用申込をおこないます。
デイサービスの利用開始
契約手続きが完了すれば、デイサービスの利用が可能です。
デイサービスではご利用者さまが安心して通えるように、事前にスタッフ間で情報共有をおこない迎え入れる準備を整えます。
このように、デイサービスは受けたいと思ってもすぐに利用できるわけではないので、介護が必要かもしれないと感じたら、まずは要介護認定の申請をおこなうところからはじめましょう。
要介護認定を受けることで、介護保険のサービスを利用するための条件を満たせます。
デイサービスは健康な人でも利用できるのか
対象者ではない方でも地方自治体が主導する「介護予防・生活支援サービス事業」において、デイサービスを利用できます。
介護予防とは?
介護予防とは、「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと」「要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、軽減を目指すこと」と定義されています。
出典:厚生労働省「介護予防について」
介護予防のメリットは多岐にわたりますが、主に以下が挙げられます。
- 運動機能や口腔機能、心身の改善による生活の質(QOL)の向上
- 社会的な役割や自己実現による、心身の健康状態の維持・向上
高齢者の自立した生活を支援し、生活の質を向上させることや介護者の負担を軽減できます。
介護予防の対象者
対象者は、介護保険制度において「要支援1」または「要支援2」と評価された人です。
要支援1の目安は、食事や排せつは自分でおこなうことができ、しかし、立ち上がるときや腰掛けるときに軽い不安定感がある状態です。
また、軽度の認知機能の低下や記憶力の衰えがあるが、日常生活の大部分は自立している場合は要支援1と判断されます。
このように基本的に自立している方や健康と見なされる方でも、一部の介護サービスや自己負担によるデイサービスの利用が可能です。
基本チェックリストの診断を受ける
「介護予防・生活支援サービス事業」としてデイサービスを利用するには、基本チェックリストで事業対象者と認められなければなりません。基本チェックリストの診断を受ける際には、市区町村の相談窓口や地域包括支援センターに相談してください。
基本チェックリストとは、高齢者の心身の状態を簡易的に調査するものです。
全25 項目の質問で構成され、「生活機能全般」「運動 機能」「栄養状態」「口腔機能」「閉じこもり」「認知症」「うつ」のそれぞれにおけるリスクを判定します。チェックリストによる確認を実施した結果、生活機能の低下がみられた方については総合事業の対象となります。
ただし、要支援の方の利用について、自治体によっては利用回数に制限を設けている場合があるため確認をしてください。
健康な人がデイサービスを利用するメリット
- 要介護状態の発生を遅らせる
- 社会的交流の促進
- リフレッシュとストレス解消
現在は基本的に自立している方でも、筋力や認知機能の低下が進むと日常生活で支援が必要になり、デイサービスでの体操や運動はその予防として重要な役割を担っています。
健康な人もデイサービスで社会的な交流や地域コミュニティの活動を楽しむことで、ストレスを発散して健康な状態を維持し、要介護状態の発生を遅らせることができます。
健康な人がデイサービスを利用するデメリット
- 自費の場合の費用負担
- 自治体によっては回数制限がある
デイサービスは、ご利用者さまとの適合性に関する問題が生じることもあるでしょう。
デイサービス利用の検討をおこなう際には、個々の状況やニーズに応じた判断も大切です。そのために、まずは市町村の相談窓口やケアマネジャーに相談してみることをオススメします。
まとめ
健康な人がデイサービスを利用できるのか、条件や方法などを含めてご紹介しました。
デイサービスはご利用者さまの自立した生活の支援、身体機能の向上や孤立感解消だけでなく、介護負担の軽減や介護度進行を予防する効果もあります。
デイサービスについて正しい知識を知り、利用しましょう。
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