楽しく健康に!デイサービスの体操と機能訓練で健康維持
デイサービスでは体操と機能訓練で、楽しみながら健康的に自立して日常生活を送れるようサポートします。
今回は、デイサービスでおこなわれる体操・機能訓練の目的と効果についてご紹介します。
目次
デイサービスでおこなわれる体操の目的
高齢者の増加に伴い、フレイル(身体機能の低下による虚弱状態)が社会問題となっています。
フレイルのような状態に陥ると疲れやすく、病気にかかりやすく、身体機能の回復が遅れることがあり、日常生活での自立が困難となるため、予防が重要になってきます。
デイサービスでおこなわれる体操の目的は、ご利用者さまの身体機能の維持と改善です。
さらにほかのご利用者さまと共に体操に取り組むことで、お互いに励まし合うコミュニケーションをとる機会にもつながります。
デイサービスの活用は、定期的に運動をすることで身体機能の低下を予防し、同年代の方と交流することができる社交的な活動の場を提供することになり、フレイル予防につながります。
デイサービスの体操はフレイルの予防・改善に有効といえます。
※フレイルとは、「加齢に伴って心身の衰えた状態」を指します。海外の老年医学で「虚弱」や「老衰」を意味する「Frailty(フレイルティー)」が語源です。
デイサービスでおこなわれる体操の効果
デイサービスでおこなわれる体操により得られる具体的な効果は次の通りです。
- 健康の維持・増進
- 日常生活の中での運動の習慣化
- 認知機能の維持・改善
- ストレスの軽減
- 社会的結びつきの促進
運動や体操は、筋力や柔軟性を向上させ、特に高齢者や身体的に制限のある人にとって重要です。
日常生活の動作を改善し、認知機能を刺激する体操は、記憶力や注意力の向上にもつながります。
また、適度な運動はストレス発散や精神的な安定も図れます。
機能訓練とは
機能訓練を定期的におこなうことで、ご利用者さまの身体機能や生活の質の維持・向上が期待でき、日常生活を快適に送れるようになります。
ここでは、機能訓練の目的、内容を紹介するとともに、リハビリとの違いについて説明します。
機能訓練の目的
デイサービスでおこなわれる機能訓練やリハビリの目的は、主に次の通りです。
- 日常生活に必要な動作や活動の維持・改善
- 身体機能の維持・向上
- 認知症の予防
ご利用者さまの個別のニーズには年齢や健康状態、身体的な制約などさまざまな要因が影響します。
デイサービスではご利用者さまの身体能力を評価し、ニーズに合わせて機能訓練プログラムをおこないます。
具体的な例として、高齢者の場合は筋力やバランスを向上させる目的として、椅子を使った体操や歩行訓練などのプログラムの提供しています。
一方で、認知機能の改善が必要な場合には、記憶力や認知力を刺激する認知トレーニングやパズルなどが取り入れられることもあります。
ご利用者さまのニーズに合わせた機能訓練をプログラムに取り組むことで、ご利用者さまの身体機能を維持・向上し、日常生活での自立を支援します。
機能訓練とリハビリの違い
機能訓練とリハビリに共通していることは、日常生活上の動作や活動の維持・改善を目的とする点で、大きな相違点は、「医師の指示に基づくか否か」です。
機能訓練は、機能訓練指導員がご利用者さま一人ひとりに合わせた「個別機能訓練計画書」に基づき実施します。
機能訓練指導員には看護師・作業療法士・理学療法士・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師など、さまざまな職種の有資格者が担当し、機能訓練を実施します。
デイサービスにおける機能訓練は、介護保険の一環として提供されます。
介護保険の主要な目標のひとつは「自立支援」であり、目的達成には「機能の向上」と「機能の低下予防」が欠かせません。そのため、機能訓練は要介護状態から要支援や自立状態への改善を目指し、身体機能の維持・向上や身体機能の低下を予防するためにおこなわれます。
具体的な内容としては、集団でおこなう体操や、歩行に困難を抱える人の歩行訓練や筋力トレーニングなどです。
また、レクリエーションとして、ゲームや歌を通じた活動も提供されます。
一方、リハビリは機能の回復や維持を目的に、医師の指導の基で作業療法士・理学療法士・言語聴覚士といった限られた職種の有資格者が実施します。リハビリには専門的な技術や知識が必要であり、患者の特定の病態や障害に対する個別の治療計画が必要です。
機能訓練の内容
デイサービスで提供される機能訓練は、自宅や地域で安全に生活ができるように、身体機能の改善を目指したプログラムです。一般的に次のようなプログラムが提供されます。
- ラジオ体操
- マッサージ
- 歩行訓練
- 関節可動域訓練
- 脳トレ、ゲーム
- 嚥下体操(誤嚥予防)
- 口腔体操
これらのプログラムは、ご利用者さまの身体機能や生活の質を向上させるだけでなく、心身の健康をサポートする役割も果たしています。
個別でおこなう機能訓練と集団でおこなう体操
個別でおこなう機能訓練と集団でおこなう体操についてご紹介します。
個別でおこなう機能訓練
機能訓練は、一人ひとりのご利用者さまに対して、個別に指導や支援をおこなう形式です。
ご利用者さまの個々の身体状況や目標に合わせてメニューを作成、より具体的な身体機能の改善を目指したプログラムを提供します。
たとえば、病気やケガで関節が固まり正常に動かせなくなると、日常生活において身の回りの動作が制限されます。個別にマッサージや関節可動域訓練を実施することで、血行が良くなり可動域が改善される可能性が高まるでしょう。
マシントレーニングでは、専用のトレーニング機器を使用することで、ご利用者さまの身体の状態や目標に合わせて、安全で効果的なトレーニングを提供します。
たとえば、筋力トレーニングでは、ウェイトマシンやエクササイズマシンを使った特定の筋力強化や心肺機能の向上などが可能です。
また、バランス改善のためのマシントレーニングでは、バランスボードやバランスディスクを用いて安定性を向上させるトレーニングがおこなわれることもあります。
集団でおこなう体操
集団でおこなう体操は、複数のご利用者さまがひとつのグループでトレーニングをおこなう形式です。
通常、グループ内で同様の機能やニーズを持つ人が集まります。
集団でおこなうことで、ご利用者さま同士が励まし合ったりモチベーションを高め合ったりもできるでしょう。
デイサービスでおこなわれる基本的な体操のやり方
デイサービスでおこなわれる基本的な体操は、ご利用者さまの身体機能の維持・向上を目的としています。
以下はデイサービスの体操の一般的な手順です。
ウォーミングアップ
はじめに、関節や筋肉を温めるための軽いストレッチや関節運動をおこないます。
これにより、ケガのリスクを減らし、体の準備を整えます。
筋力トレーニング
デイサービスでは、椅子に座った状態でおこなう筋力トレーニングが一般的です。
たとえば、椅子から立ち上がる動作や腕立て伏せ、腕や足の筋肉を鍛える体操などがあります。
バランストレーニング
簡単な動作も重要で、片足立ちや足首の回旋運動など、バランス感覚を養う体操がおこなわれます。
クールダウン
トレーニングの最後には、ゆっくりとしたストレッチや深呼吸など身体を落ち着かせるためのクールダウンをおこないます。
これらの体操は、デイサービスのご利用者さまが安全かつ効果的に運動できるように工夫されています。
機能訓練指導員が常に監督し、個々の能力や制限に合わせて適切なプログラムを提供するので未経験者でも安心して体操することが可能です。
機能訓練・体操をおこなう際の注意点
機能訓練や体操をおこなう際には、無理をせずに自分のペースで行動し、体操や運動中に不安や疲れを感じたらすぐにスタッフに声を掛けることが大切です。
また、安全を確保するために周囲を確認し、スタッフの指示に従うことが重要です。
運動の効果を実感し健康への意識を高めていきましょう。
まとめ
デイサービスでおこなわれる体操や機能訓練についてご紹介しました。
デイサービスの体操や機能訓練は、身体機能の維持や向上、認知機能の刺激、社会的交流の促進、ストレス軽減とリラックス効果、自己肯定感の向上などのメリットがあります。
体操や機能訓練は、健康維持や生活の質の向上に役立ちます。
当社のリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター(TRC)」は通常のデイサービスよりも、機能訓練と口腔のリハビリに特化した施設です。一人ひとりの状況やご希望に合わせてご利用いただけるよう、万全の体制とサービスを心掛けています。
デイサービスで体操・機能訓練をお考えなら「DSセルリア」で
「トータルリハセンター(TRC)」は、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)と歯科衛生士が、口腔と全身のリハビリを本気で取り組むデイサービスです。
機能訓練などのプログラムに加え、嚥下(飲み込み)訓練や口腔機能向上のためのプログラムを加えることにより、全身の健康の維持と身体機能の回復を目指します。
施設見学・ご相談は随時受け付けております
ご自宅での介護に関してお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
DSセルリア株式会社では、東京・千葉エリアにリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」や訪問看護ステーションを設け、地域に根ざした「訪問看護・リハビリテーションサービス」をご提供しています。
また介護従事職にご興味のある方も、お気軽にお問い合わせください。