デイサービスに行きたがらない理由は?楽しく通うポイントをご紹介
高齢者がデイサービスに行きたがらず、対応に苦労しているご家庭は少なくありません。
今回は、高齢者がデイサービスを拒否する理由や通いやすくなるポイントについて解説します。
高齢者がどのような気持ちなのか、どうしたら通いやすくなるのか、本人の気持ちに寄り添って考えることが重要です。
家族をデイサービスに通わせることを検討中という方も、施設を決める前にご一読ください。
目次
デイサービスに行きたがらない理由
高齢者がデイサービスに行きたがらない主な理由を4つご紹介します。
どのような理由で行きたくないのか、正しく理解することが重要です。
- 慣れない場所に行くのが不安
- 外出が面倒
- デイサービスとの相性がよくない
- 介護されたくない
【1】 慣れない場所に行くのが不安
デイサービスに通い始めて日が浅い場合は、新しい環境に慣れていないため不安に感じている可能性があります。
スタッフや利用者と打ち解けられず、人間関係に疲れてしまっていることも考えられます。
また、高齢になるにつれて他人のペースにあわせるのが難しくなる方もいるでしょう。
そのほかにも、長年の生活スタイルが変わることに強い不安を感じ、デイサービスを拒否している場合もあります。
慣れないうちは家族が同行したり、利用時間を短くしてもらうなどの調整をおこない、不安を軽減させてあげることが重要です。
【2】 外出が面倒
高齢者のなかには、自宅から外出すること自体が面倒と感じる方や、自宅で過ごすことに慣れているため、普段と違う環境に出掛けること自体にストレスを感じる方もいます。
デイサービスでは、他の利用者との会話や食事、入浴、レクリエーションなどのスケジュールが組まれています。
もともと人と接することが苦手な方やひとりで過ごすことが好きな方などは、デイサービスを面倒に感じてしまいがちです。
その日の体調や気分によっても、外出が面倒だと感じてしまうことがあるので、休ませるなどの対応をとり、無理をさせないようにしましょう。
【3】デイサービスとの相性がよくない
デイサービスと相性が合わないため、通うのが楽しくない、または苦痛だと感じている可能性もあります。
デイサービスには、他の利用者と一緒に歌を歌ったり、囲碁将棋などのゲームをしたり、さまざまなレクリエーションがあります。
歌が苦手な方やゲームが好きではない方は、上記のようなデイサービスに通っても「楽しくない」と感じてしまう場合もあります。
また、他の利用者との相性が悪い、トラブルを起こしてしまった場合なども、拒否する理由になります。
行きたがらないことが増えて、家族にも負担となるようであれば、ケアマネジャーに相談して別のデイサービスを探すことも検討してください。
【4】介護されたくない
「自分のことは自分でできる」「まだ健康なのだから介護は必要ない」という気持ちがある方は、デイサービスに通いたがらない傾向にあります。
デイサービスは「お年寄りが行くところ」「介護をしてもらうところ」というイメージを持っている方も多く、お年寄り扱いされることや介護されることに納得がいかないと考えている場合があります。
自身の老いや体の衰えを認めたくない想いの強さゆえに、デイサービス自体の印象が悪くなっている可能性もあるでしょう。
デイサービスは運動やレクリエーションを通じて楽しみを見つけるところで、介護されるところではないと伝えることが効果的です。
デイサービスに通うメリット
デイサービスに通うメリットは以下の2つが挙げられます。
- 機能訓練を受けられる
- 他の利用者と交流できる
筋力や体力などの身体能力向上だけでなく、認知機能やメンタル面など脳と心のケアも重要です。
【1】機能訓練を受けられる
デイサービスでは、日常生活の動作や活動の改善、健康の維持を目的とした機能訓練を受けられます。
機能訓練の対象者は、要介護認定で要支援1以上と認定された方です。
デイサービスで受けられる機能訓練の一般的なメニューは以下のとおりです。
- 歩行訓練
- 関節可動域訓練
- マッサージ
- 筋力トレーニング
- 体操
- 衣服の着脱、トイレ動作、入浴動作
- 発音、発声訓練
- 認知機能のトレーニング
- 嚥下(えんげ)予防
まずは集団で機能訓練をおこない、それに加えて機能訓練指導員が考えた個別の機能訓練プログラムを実施します。
機能訓練は利用者の自立支援・重症化防止などを目的におこなわれるもので、体の機能・生活能力などを維持するのに有効です。
【2】他の利用者と交流できる
デイサービスでは、レクリエーションを通じて他の利用者と交流ができます。他者とコミュニケーションをとることは、認知機能の維持や生きる活力の醸成など、心身のトレーニングと同じくらい大切です。
デイサービスで話し相手ができれば、話題を考えたり新しいことを調べたりするのに頭を使うため、認知症予防にもなります。
デイサービスに通いやすくなるポイント
「デイサービスに行きたくない」と強く思ってしまうと、気持ちを切り替えて再度通ってもらうことは難しくなります。
そのため、事前によく調べた上で「本人にあったデイサービスを選ぶ」「契約前に施設見学する」ことがポイントです。
本人にあったデイサービスを選ぶ
高齢者本人が楽しく通い続けるためには、自分のタイプに合った特化型のデイサービスを選ぶことが効果的です。
囲碁や将棋、麻雀、パチンコなどのゲーム、料理や園芸など、趣味に特化したデイサービスは、体への負担が少ないため、体力に自信がない方も無理なく参加できます。
また、機能訓練やリハビリなどで筋力や体力の向上を目指したい方には、マシントレーニングなどもおこなうことができるリハビリ型デイサービスがおすすめです。
リハビリ型デイサービスとは?
リハビリ型デイサービスとは、身体機能の向上を目的としたリハビリ専門職による支援を主なサービスとしている施設です。
たとえば、セルリアが運営するトータルリハセンター(TRC)は、理学療法士・作業療法士・歯科衛生士が、口腔と身体のリハビリに本気で取り組むリハビリ特化型デイサービスです。
機能訓練のほかに、飲み込み訓練や口腔機能向上のためのプログラムを加えることにより、心身の健康の維持と身体機能の回復を目指しています。
また、高齢者を介護される存在と考えておらず、地域社会を支えていく存在として、仕事や役割を持っていきいきと生活できるよう自立支援することが目標です。
契約前に施設見学する
高齢者本人の希望と、デイサービスが提供するサービスとのミスマッチを防ぐためには、契約前に施設見学をすることが重要です。
施設を見学することで、雰囲気や他の利用者の様子、実際におこなっているメニューを確認できます。
また、職員や利用者と触れ合うことで実際に通ったときの状況がイメージしやすく、安心感につながります。
いくつか見た施設のなかから自分に合ったデイサービスを選べば、「自分で選んだ」という意思があるため楽しく通える可能性が高いでしょう。
本人の気持ちに寄り添うことが大切
デイサービスに行きたくないと思っている高齢者を、無理に行かせることはしないようにしてください。
行たくない理由に応じて、施設やケアマネジャーに相談する、別のデイサービスに切り替えるなど柔軟に対応し、最終決定は本人の意思に委ねることが大切です。
ただし、頑張りすぎると介護者が疲弊してしまうこともあるため、ケアマネジャーや施設のスタッフの力も積極的に借りましょう。
まとめ
デイサービスに行きたがらない場合、無理強いすると本人と家族の関係性が悪くなってしまいます。
まずは、本人と対話を重ねて、行きたくないと感じる気持ちの真意を汲み取ることが重要です。
デイサービスに「行くこと」を目的と考えず、「本人が楽しく通えること」「心身の健康維持に前向きに取り組めること」を意識してみてください。
必要に応じて行政やケアマネジャー、施設の担当者などの専門家と連携し、家族だけで問題を抱え込まないことも大切です。
リハビリ型デイサービスなら「DSセルリア」へ
「トータルリハセンター(TRC)」は、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)と歯科衛生士が、口腔と全身のリハビリを本気で取り組むデイサービスです。
機能訓練などのプログラムに加え、嚥下(飲み込み)訓練や口腔機能向上のためのプログラムを加えることにより、全身の健康の維持と身体機能の回復を目指します。
施設見学・ご相談は随時受け付けております
ご自宅での介護に関してお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
DSセルリア株式会社では、東京・千葉エリアにリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」や訪問看護ステーションを設け、地域に根ざした「訪問看護・リハビリテーションサービス」をご提供しています。
また介護従事職にご興味のある方も、お気軽にお問い合わせください。