要支援1で受けられるサービスとは?要支援2との違いや費用も解説

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「要支援1と認定されたけれど、どのようなサービスを受けられるのだろう」と気になっているご本人やご家族さまは少なくありません。
要支援1でも、デイサービス(通所型サービス)やホームヘルプ(訪問型サービス)をはじめ、できるだけ自立した生活を続けるためのさまざまなサービスを利用できます。
また、要支援の段階からサービスを活用することは、心身の状態を維持し、介護予防につなげるうえでも大切です。

今回は、要支援1で受けられるサービスの内容や要支援2との違い、費用の目安、利用までの流れについて解説します。

要支援1とはどのような状態?

要支援1とは、介護保険の要介護認定における7つの区分(要支援1・2、要介護1〜5)のうち、支援の必要度が最も低い区分です。
食事や着替えなど、日常生活の基本的な動作はおおむね自分でできます。一方で、家事や買い物など、生活の一部に見守りや手助けが必要で、適切な支援によって状態の維持・改善が見込まれる段階です。
要支援1では、たとえば次のような場面で支援が必要になることがあります。

  • 通院や買い物などで、転倒が不安なため付き添いが必要
  • 薬の飲み忘れがある、飲む時間や量の確認が必要 など
要介護認定区分

介護保険のサービスは、原則として65歳以上の方(第1号被保険者)が要介護認定を受けて利用できます。
※40〜64歳の方(第2号被保険者)も、国が定める特定疾病が原因で要支援・要介護状態になった場合に対象となります。
厚生労働省の令和6年度介護保険事業状況報告によると、要支援1の認定者は約106万人で、認定者全体(約721万人)の約15%を占めています。
決して珍しい区分ではなく、多くの方がサービスを利用しながら自立した生活を続けています。

介護保険については以下のブログで詳しく紹介しています。

出典:厚生労働省「令和6年度 介護保険事業状況報告(年報)」報告書の概要 p.6「(3)要介護(要支援)認定者数」

要支援2との違い

要支援2は、要支援1よりも支援の必要度がやや高い区分です。認定審査で用いられる「要介護認定等基準時間」でみると、要支援1が1日あたり25分以上32分未満であるのに対し、要支援2は32分以上50分未満に相当します。
※要介護認定等基準時間とは、認定調査の結果などをもとに、「介護にどのくらい手間がかかるか」を時間に換算して推計したものです。要介護度を判定するための指標であり、実際の介護時間そのものではありません。

利用できるサービスの種類は要支援1とおおむね共通していますが、1か月に利用できるサービス量の上限である「区分支給限度基準額」が異なり、要支援2の上限は要支援1の約2倍です。実際に利用するサービスの内容や回数は、ご本人の状態や希望などを踏まえてケアプランに沿って決まります。
なお、要支援1と要支援2の区分は、要介護認定等基準時間だけでなく、心身の状態なども踏まえて判定されます。

ケアプラン

認定を受けるまでの流れ

要介護認定を受けるには、市区町村の窓口で申請をおこないます。申請後は、認定調査や主治医意見書をもとに審査・判定がおこなわれ、原則として申請から30日以内に結果が通知されます。
申請手続きに不安がある場合は、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談すると、申請手続きの代行や、手続きに関する助言を受けられます。

要支援1で受けられるサービス一覧

要支援1で利用できるサービスは、大きく分けて、市区町村が実施する「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」と「介護予防サービス(予防給付)」の2つの枠組みで提供されます。

介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)

要支援の方向けのデイサービス(通所型サービス)とホームヘルプ(訪問型サービス)は、市区町村が実施する総合事業として利用できます。
デイサービスでは機能訓練や入浴、食事などの支援を日帰りで受けられ、ホームヘルプでは掃除や調理など、日常生活に必要な支援を受けられます。

サービスの内容や利用回数は、市区町村や本人の状態などによって異なりますが、要支援1では週1回程度の利用が一般的な目安です。このほか、体操教室や交流サロンなど、市区町村独自の介護予防プログラムを利用できる地域もあります。

デイサービス

介護予防サービス(予防給付)

心身の状態に応じて、次のような介護予防サービスを利用できます。

  • 介護予防通所リハビリテーション:施設に通い、専門職のもとで運動やリハビリに取り組むサービス
  • 介護予防訪問看護:看護師などがご自宅を訪問し、健康状態の確認や療養上の支援をおこなうサービス
  • 介護予防訪問リハビリテーション:理学療法士などがご自宅を訪問し、日常生活に必要な動作の練習などをおこなうサービス
  • 介護予防訪問入浴介護:看護職員や介護職員がご自宅を訪問し、専用の浴槽を使って入浴を支援するサービス
  • 介護予防居宅療養管理指導:医師や歯科医師、薬剤師などがご自宅を訪問し、療養生活を送るための指導や助言をおこなうサービス
  • 介護予防短期入所生活介護:介護施設などに短期間宿泊し、食事や入浴などの支援や機能訓練を受けるサービス
  • 介護予防短期入所療養介護:医療機関や介護老人保健施設などに短期間宿泊し、医療や介護、リハビリなどを受けるサービス

なお、認知症の方向けのグループホーム(介護予防認知症対応型共同生活介護)は要支援2から対象となるため、要支援1では利用できません。

福祉用具のレンタル・購入と住宅改修

手すりやスロープ、歩行器、歩行補助つえなどは、介護予防福祉用具貸与としてレンタルの対象です。
※2024年4月の制度改正により、固定用スロープや一部の歩行器、歩行補助つえは、レンタルだけでなく購入を選択できる場合があります。
入浴や排せつに使用する福祉用具などの購入費や、手すりの取り付け・段差の解消といった住宅改修費についても、上限の範囲内で保険給付の対象になります。

なお、車いすや介護用ベッド(特殊寝台)などは、要支援1・2では原則としてレンタルの対象外です。ただし、体の状態などによっては例外的に認められる場合があるため、必要な場合は、地域包括支援センターやケアプランの担当者に相談しましょう。

手すりを使って階段を歩く高齢者

利用の流れと費用の目安

要支援1のサービスを利用する際は、市区町村の介護保険担当窓口や、お住まいの地域を担当する地域包括支援センターに相談します。相談後は、ご本人の状態や希望などを踏まえ、ケアプランを作成し、介護予防ケアマネジメントをおこないます。そのうえで必要なサービスの利用につなげます。

介護予防支援は、地域包括支援センターがおこなうほか、居宅介護支援事業所に業務の一部を委託する場合もあります。また、2024年度からは、市区町村の指定を受けた居宅介護支援事業所(ケアマネジャーの事業所)でも介護予防支援を実施できるようになりました。

出典:厚生労働省「居宅介護支援・介護予防支援(改定の方向性)」p.27

費用については、要支援1の区分支給限度基準額は1か月あたり5,032単位です。1単位10円で換算すると、50,320円程度が目安です。この範囲で使用できる介護サービスは所得に応じて費用の1〜3割の自己負担となります。上限を超えて利用した分は全額自己負担となるため、ケアプラン作成時に利用量を調整してもらうとよいでしょう。たとえば1割負担の方が上限まで利用した場合、自己負担は月5,000円程度です。

なお、総合事業のデイサービスやホームヘルプは、市区町村ごとに利用料や利用条件が定められています。詳しい費用や利用回数については、地域包括支援センターや担当者に確認しましょう。

要支援1のうちから介護予防に取り組む大切さ

要支援1は、適切な支援と運動によって心身の状態の維持・改善が見込まれる段階です。一方で、「まだ大丈夫」と何もせずに過ごしていると、筋力や活動量が落ちて要介護状態へ進行してしまうこともあります。そのため、早い段階からデイサービスなどを活用し、身体を動かす習慣を付けることが大切です。

ご自身でウォーキングや体操を続けている方も、リハビリの専門職による評価を受けることで、身体の状態や動作の特徴に合わせた運動に取り組みやすくなります。

DSセルリアが運営するリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」は、要支援1・2の方もご利用いただけます。専門スタッフが身体の状態を評価し、マシントレーニングやレッドコードなどを用いた機能訓練をおこなっています。理学療法士や作業療法士の在籍状況は曜日や事業所によって異なりますが、看護師は各事業所に必ず1名在籍しています。「最近つまずきやすくなった」「外出の機会が減った」「ひとりで続けられる運動を見つけたい」といったお悩みがある方にも、ご本人の体力や目標に合わせて取り組める環境を整えています。

マシントレーニングの特徴や、トータルリハセンターで実施しているレッドコードについては、以下の記事で紹介しています。

トータルリハセンター君津の様子

まとめ|要支援1でもデイサービスなど多くのサービスを利用できる

要支援1では、総合事業のデイサービスやホームヘルプ、デイケアや訪問看護などの介護予防サービス、福祉用具のレンタルや住宅改修まで、幅広いサービスを利用できます。必要なサービスは一人ひとりの状態や生活によって異なるため、まずは市区町村の介護保険担当窓口や地域包括支援センターに相談してみましょう。

トータルリハセンターでは、要支援1の方の施設見学やご相談を随時受け付けています。リハビリ専門職と一緒に、無理のない運動から始められますので、「今の体力を保ちたい」と感じたら、お気軽にお問い合わせください。

説明を受ける利用者

要支援1の方の介護予防・機能訓練なら「DSセルリア」

当社では、訪問看護とリハビリ型デイサービスを提供しています。
「トータルリハセンター(TRC)」では、機能訓練などに加え、摂食・嚥下機能訓練や口腔清掃、口腔機能向上のためのプログラムなど多角的に日常生活動作(ADL)の維持・改善に取り組んでいます。

「DS訪問看護ステーション」では、病気や障害のある方が住み慣れた地域やご自宅でその人らしい暮らしができるよう、看護師や理学療法士・作業療法士などがご自宅に訪問して、その人に合った看護やリハビリテーションを提供します。

施設見学・ご相談は随時受け付けております

ご自宅での介護に関してお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

DSセルリア株式会社では、東京・千葉・神奈川エリアにリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」や訪問看護ステーションを設け、地域に根ざした「訪問看護・リハビリテーションサービス」を提供しています。
また介護従事職にご興味のある方も、お気軽にお問い合わせください。