高齢者のマシントレーニングとは?効果や安全に取り組めるポイントを解説

マシントレーニング


「筋力の衰えを感じるけれど、これから運動を始めても大丈夫だろうか」と不安を抱えている高齢者の方や、ご家族さまは少なくありません。
実は、高齢になってからでも、自分の体力に合った運動を続けることで、筋力や身体機能の維持・向上が期待できます。なかでもデイサービスでおこなうマシントレーニングは、専門スタッフのサポートを受けながら、無理なく安全に取り組むことができます。

今回は、高齢者向けマシントレーニングの内容や期待できる効果、安全に取り組むためのポイントを解説します。

高齢者に筋力トレーニングが大切とされる理由

筋力は20代をピークに少しずつ低下し、60歳以降はその低下の幅が大きくなるとされています。その背景には、加齢による筋肉量の減少だけでなく、運動不足や活動量の低下、栄養の偏りなど、複数の要因があると考えられています。
加齢などにより筋肉量と筋力が低下した状態は「サルコペニア」と呼ばれ、進行すると立ち上がりや歩行が不安定になり、転倒リスクが高まるほか、フレイル(心身の虚弱)や要介護状態につながるともいわれています。

厚生労働省の「2025(令和7)年国民生活基礎調査」によると、65歳以上の高齢者が介護を必要とするようになった主な原因のうち、「骨折・転倒」は14.6%を占めており、認知症や高齢による衰弱に次いで多い結果でした。

出典:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」

健康な状態から要介護まで

一方で、筋肉は年齢を重ねてからでも鍛えられます。90歳以上の方でも、筋力トレーニングによって筋力の向上が確認されたとの報告もあり、運動を始めるのに遅すぎることはないと考えられています。転倒や寝たきりを防ぐためにも、体力に合わせて無理なく筋力づくりに取り組むことが大切です。

マシンで運動する女性

デイサービスでおこなうマシントレーニングとは

マシントレーニングとは、専用の運動機器を使って筋力の維持・向上を目指す運動のことです。リハビリ型(機能訓練特化型)のデイサービスなどでは、機能訓練のひとつとして取り入れられています。
また、デイサービスでは、マシントレーニングだけでなく、体操やストレッチなども組み合わせながら機能訓練がおこなわれます。デイサービスの体操や機能訓練の内容については以下のブログでも紹介しています。

トレーニングの内容

マシントレーニングをする高齢女性
マシントレーニングをする高齢男性
マシントレーニングをする高齢者

デイサービスのマシントレーニングでは、「起き上がる」「立つ」「歩く」「座る」「物を取る」といった日常生活の動作に必要な筋肉を中心に鍛えます。鍛える部位に合わせて複数の機器を使い分け、脚やお尻、体幹など、生活を支える筋力の維持・向上を目指します。
スポーツジムにあるマシンとは異なり、高齢者の体力に合わせて負荷を細かく調整できる機器を使用するのが一般的です。座ったまま安定した姿勢で運動できるものが多く、体力に自信のない方でも自分に合った負荷で無理なく取り組めます。

期待できる効果

マシントレーニングを継続すると、次のような効果が期待できるとされています。

  • 筋力・筋肉量の維持、向上
  • 持久力の向上
  • 柔軟性の向上
  • バランス能力の向上

これらの力が高まることで、立ち上がりや歩行が安定し、転倒予防につながります。また、できることが増えると、外出や趣味など行動の範囲も広がりやすくなり「自分の力で動ける」という実感が、運動を続ける意欲や生活全体の張り合いにつながることも期待できます。

安全に取り組みやすい理由

デイサービスでは、運動前に血圧測定などで体調を確認し、専門スタッフが一人ひとりの状態に合わせて負荷や回数を設定します。自己流の筋力トレーニングとは異なり、体に無理のない範囲でメニューが組まれるため、けがのリスクを抑えながら続けやすいことが特徴です。
また、トレーニング中もスタッフが姿勢や動きを確認し、その日の体調に応じて内容を調整します。持病のある方や運動に不安がある方でも、スタッフに相談しながら無理なく運動を続けられることが、デイサービスならではのメリットです。

高齢者を見守るスタッフ

トータルリハセンターのマシントレーニング・レッドコード

DSセルリアが運営するリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」では、理学療法士または作業療法士がご利用者さま一人ひとりの身体機能を評価し、目標や体力に合わせた個別のリハビリプログラムを提供しています。パワーリハビリ機器を活用したマシントレーニングやレッドコードにも、専門スタッフのサポートのもとで、体への負担に配慮しながら安全に取り組めます。

このうちレッドコードとは、天井からつり下げた2本の赤いロープを使っておこなう運動プログラムのことで、医療や介護の現場でリハビリに活用されています。ロープに手足や体を預けることで体重が分散され、重力による負担を軽減した状態で運動できます。その状態で「立つ」「しゃがむ」「歩く」といった日常生活動作の練習をすることで、普段あまり使われていない筋肉や体幹を無理なく鍛えられます。また、ロープが常に体を支えてくれるため、運動が苦手な方や体力に不安のある方でも、転倒のリスクを抑えながら取り組みやすいことが特徴です。

レッドコード

安全面では、マシンの種別やプログラムの内容にかかわらず、スタッフ全員が安全管理を徹底しています。研修を実施するほか、ご利用者さまのバイタルサイン(血圧や脈拍など)を基準としたガイドラインを設け、安全に運動へ取り組める体制を整えています。
また、デイサービスとしての利用時間は一般的な事業所と変わりませんが、そのうち90〜110分をリハビリ時間として確保しており、1回あたりの運動時間を多く取れる点も特徴です。事業所や曜日によって異なりますが、看護師をはじめ、理学療法士・作業療法士が在籍しているため、健康状態を確認しながら安心して機能訓練に取り組めます。

トータルリハセンターは、要支援1・2の方もご利用いただけます。「本格的な介護が必要になる前に体力を保ちたい」という方が、介護度の軽いうちから運動習慣をつくる場としても活用されています。

まとめ|マシントレーニングは高齢者でも安全に取り組みやすい筋力トレーニング

筋力は加齢とともに低下しますが、高齢になってからでも適切な運動を続けることで、筋力の維持・向上が期待できます。デイサービスのマシントレーニングは、専門スタッフが体調や負荷を管理しながら、一人ひとりの状態に合わせて日常生活に必要な筋力を無理なく鍛えられることが特徴です。さらに、ロープで体を支えるレッドコードを組み合わせることで、運動が苦手な方でも転倒の不安を抑えながら、筋力やバランス能力の向上を目指せます。

東京・千葉・神奈川で20事業所を展開するトータルリハセンターでは、施設見学やご相談を随時受け付けています。筋力の衰えが気になり始めた方や、運動習慣を身に付けたい方は、お気軽にお問い合わせください。

筋力トレーニングは「DSセルリア」

当社では、訪問看護とリハビリ型デイサービスを提供しています。
「トータルリハセンター(TRC)」では、マシンを使った機能訓練などに加え、摂食・嚥下機能訓練や口腔清掃、口腔機能向上のためのプログラムなど多角的に日常生活動作(ADL)の維持・改善に取り組んでいます。

「DS訪問看護ステーション」では、病気や障害のある方が住み慣れた地域やご自宅でその人らしい暮らしができるよう、看護師や理学療法士・作業療法士などがご自宅に訪問し、その人に合った看護やリハビリテーションを提供します。

施設見学・ご相談は随時受け付けております

ご自宅での介護に関してお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

DSセルリア株式会社では、東京・千葉・神奈川エリアにリハビリ型デイサービス「トータルリハセンター」や訪問看護ステーションを設け、地域に根ざした「訪問看護・リハビリテーションサービス」を提供しています。
また介護従事職にご興味のある方も、お気軽にお問い合わせください。